第3章 二次関数|第28節
二次関数の最大・最小
最大・最小は、まずグラフの一番高い点・一番低い点を探す問題だと考えます。公式を覚える前に、どこを見ればよいかを図でつかみましょう。
まず考えてみよう
のグラフ上で、いちばん低い点はどこでしょうか。
式を見てすぐに答えを出さなくて構いません。まず放物線を思い浮かべます。上に向かって開く字型なので、いちばん低いところは頂点です。
:頂点で最小
:頂点で最大
最初の原則
最大値・最小値は「高さ」の話
グラフを見る
横軸のを動かしたとき、点が上下にどう動くかを見ます。
一番高い/低い点を探す
その点の座標が最大値・最小値です。
そのときのも確認
「のとき」とセットで答えます。
頂点を暗記するのではなく、形から読む
下に凸なら頂点より低い点はありません。上に凸なら頂点より高い点はありません。これが最大・最小の出発点です。
式とつなぐ
平方完成すると、グラフの一番高い/低い位置が読める
は必ず0以上で、のときだけ0になります。
:下に凸
頂点がいちばん低い。
のとき最小値
:上に凸
頂点がいちばん高い。
のとき最大値
定義域が実数全体なら、下に凸のグラフは上へいくらでも伸びるので最大値はなく、上に凸なら最小値はありません。
一般形から
平方完成は「頂点を見える形にする」ため
この形なら、グラフの一番低い点がだと読めます。
のとき最小値3。
例題
まず形を見て、そのあと計算する
例題1
係数が正なので下に凸です。つまり探すのは「一番低い頂点」です。
のとき最小値。最大値はありません。
例題2
係数が負なので上に凸です。今度は「一番高い頂点」を探します。
のとき最大値13。最小値はありません。
注意
「頂点最小」と決めつけない
先にグラフの向きを確認する
頂点は必ず極値を与えますが、下に凸なら最小、上に凸なら最大です。名前を暗記するより、グラフの一番高い/低い点として判断してください。
練習問題
1. の最小値。
答えを見る
2()
2. の最大値。
答えを見る
7()
3. 下に凸で定義域が実数全体のとき、最大値はあるか。
答えを見る
ありません。
4. 上に凸で定義域が実数全体のとき、最小値はあるか。
答えを見る
ありません。
5. の最小値。
答えを見る
2()
6. の最大値。
答えを見る
3()
7. 最大値・最小値はグラフの何を表すか。
答えを見る
グラフ上で実際に取る一番高い値・一番低い値。
8. 平方完成する目的を、この節の言葉で答える。
答えを見る
頂点、つまり一番高い/低い位置を読みやすくするため。
まとめ
最大・最小は、まずグラフの高さを見る
- 最大値はグラフが実際に取る一番高い値、最小値は一番低い値。
- 下に凸なら頂点が最小、上に凸なら頂点が最大。
- 平方完成は、頂点を見える形にしてグラフの高さを読むために使う。
- 次節では、グラフを定義域で「切り取った」ときに何が変わるかを考える。