Σ すたまな
第3章 二次関数|第38節

判別式と文字定数

判別式は解の個数を判定するだけでなく、文字定数の範囲を決める道具になります。「異なる2解」「重解」「実数解なし」を不等式へ翻訳します。

標準 | 35〜45分 | 判別式・文字定数・範囲
x2−2ax+a+2=0が異なる2つの実数解をもつaの範囲を求めます。
D=4a2−4(a+2)=4(a−2)(a+1)

異なる2実数解なのでD>0。したがってa<−1またはa>2です。

境界を求めてから、数直線で判別式の符号を読む

判別式の符号表と解の範囲判別式の符号表と解の範囲。白丸は端点を含まず、黒丸は含む。斜線は求める範囲を表す。D=4(a−2)(a+1)a…−1…2…D+0−0+異なる2実数解をもつのは D > 0−12aa < −1 または a > 2
D=4(a−2)(a+1)。境界 a=−1,2 で重解になります。

解の個数を判別式の符号へ

異なる2実数解

D>0

重解

D=0

実数解なし

D<0

文字が二次の係数に入る場合

最初に二次方程式である条件を確認します。x2の係数が0になる値では、判別式の議論をそのまま使えません。

判別式を文字定数の不等式として解く

例題1x2+(a−1)x+a+2=0が実数解をもたない条件。
D=(a−1)2−4(a+2)=(a−7)(a+1)

D<0より

−1<a<7

例題2x2−4x+k=0が重解をもつ条件。

D=16−4k=0。

k=4

「実数解をもつ」はD≥0

重解も実数解です。「異なる2つ」と書かれているときだけD>0にします。

1. 異なる2実数解の判別式条件。

答えを見る

D>0

2. 重解の条件。

答えを見る

D=0

3. 実数解をもつ条件。

答えを見る

D≥0

4. x2+2x+k=0が重解をもつk。

答えを見る

k=1

5. 前問が異なる2実数解をもつ条件。

答えを見る

k<1

6. 前問が実数解をもたない条件。

答えを見る

k>1

7. ax2+x+1=0に判別式を使う前に確認する条件。

答えを見る

a≠0

8. x2−2ax+a2=0の解の個数。

答えを見る

常に重解1つ。

文章条件をDの符号へ翻訳する

  • 異なる2解はD>0、重解はD=0。
  • 実数解なしはD<0、実数解ありはD≥0。
  • 二次の係数に文字があるときは0にならない条件を先に確認する。