Σ すたまな
第3章 二次関数|第35節

最大値・最小値から条件を逆算する

これまでは式から最大値・最小値を求めました。今度は値が先に与えられます。どの点で極値を取るのかを決めてから、文字定数の条件へ戻します。

標準 | 35〜45分 | 逆問題・文字定数・場合分け
y=x2−4x+kの最小値が3です。kはいくつでしょうか。
y=(x−2)2+k−4

定義域が実数全体なら最小値は頂点のk−4です。したがってk−4=3よりk=7です。

「どこで取るか」を先に決める

1. 平方完成

軸・頂点を出す。

2. 極値を取る点を判定

頂点か端点かを決める。

3. 与えられた値と等置

文字定数の方程式・不等式を解く。

定義域があるときは場合分けを飛ばさない

「最小値だから頂点」とは限りません。頂点が定義域外なら端点が最小になります。

同じ定義域で、軸の位置だけを比べる

軸が左:左端で最小軸が定義域の左にあり最小値1になる場合関数yイコールxマイナスaの2乗、定義域0以上4以下。aがマイナス1なら左端xイコール0で目標の最小値1を取る。y=(x−a)²x=a=−1104xy最小値 1a=−1:条件に合う
軸が中:頂点で最小軸が定義域内にあり最小値0になる場合関数yイコールxマイナスaの2乗、定義域0以上4以下。aが2なら頂点xイコール2で最小値0を取り、目標の最小値1にはならない。y=(x−a)²x=a=2104xy最小値 0目標の1にならない
軸が右:右端で最小軸が定義域の右にあり最小値1になる場合関数yイコールxマイナスaの2乗、定義域0以上4以下。aが5なら右端xイコール4で目標の最小値1を取る。y=(x−a)²x=a=5104xy最小値 1a=5:条件に合う
淡い帯は定義域 0≤x≤4、橙の破線は目標の高さ y=1 です。青い実線上の一番低い点がその高さに一致するのは、軸が区間の外にある左右2場合です。

逆算でも平方完成が中心

例題1y=−x2+2ax+1の最大値が10。aを求める。

y=−(x−a)2+a2+1。

a2+1=10

a=±3

例題2y=(x−a)2、0≤x≤4の最小値が1。aを求める。

軸が区間内なら最小値0なので除外。軸が左ならx=0、右ならx=4で最小です。

a<0ではa2=1よりa=−1。a>4では(4−a)2=1よりa=5。

a=−1,5

解いた後に、使った場合の条件へ戻す

場合分けした逆問題では、方程式から出た解がその場合の条件を満たすか必ず確認します。例題2でa=1が式だけから出ても、軸が左という条件に反するなら採用できません。

極値の値だけを式に代入しない

最大値・最小値は「どのxで取るか」とセットです。頂点・端点・場合分けの条件を確定させてから等式を作ります。

1. y=(x−3)2+kの最小値が5。

答えを見る

k=5

2. y=−(x−1)2+kの最大値が7。

答えを見る

k=7

3. y=x2+2axの最小値が−9。

答えを見る

a=±3

4. y=−x2+4x+kの最大値が6。

答えを見る

k=2

5. 逆問題で最初に確認することは何か。

答えを見る

極値を取る点が頂点か端点か。

6. 軸が定義域内にある下に凸の二次関数の最小値はどこで取るか。

答えを見る

頂点。

7. 場合分けから得た解に最後に必要な確認。

答えを見る

その場合の条件を満たしているか。

8. y=(x−a)2の最小値が実数全体で2になり得るか。

答えを見る

なりません。最小値は常に0。

逆算は「極値を取る場所」から戻る

  • 平方完成して頂点を明確にする。
  • 定義域があれば、頂点か端点かを先に判定する。
  • 与えられた最大値・最小値と関数値を等置し、場合の条件で検算する。