第3章 二次関数|第35節
最大値・最小値から条件を逆算する
これまでは式から最大値・最小値を求めました。今度は値が先に与えられます。どの点で極値を取るのかを決めてから、文字定数の条件へ戻します。
まず考えてみよう
の最小値が3です。はいくつでしょうか。
定義域が実数全体なら最小値は頂点のです。したがってよりです。
基本方針
「どこで取るか」を先に決める
1. 平方完成
軸・頂点を出す。
2. 極値を取る点を判定
頂点か端点かを決める。
3. 与えられた値と等置
文字定数の方程式・不等式を解く。
定義域があるときは場合分けを飛ばさない
「最小値だから頂点」とは限りません。頂点が定義域外なら端点が最小になります。
図で場合分け
同じ定義域で、軸の位置だけを比べる
軸が左:左端で最小:条件に合う
軸が中:頂点で最小目標の1にならない
軸が右:右端で最小:条件に合う
例題
逆算でも平方完成が中心
例題1の最大値が10。を求める。
。
例題2、の最小値が1。を求める。
軸が区間内なら最小値0なので除外。軸が左なら、右ならで最小です。
ではより。ではより。
条件の検算
解いた後に、使った場合の条件へ戻す
場合分けした逆問題では、方程式から出た解がその場合の条件を満たすか必ず確認します。例題2でが式だけから出ても、軸が左という条件に反するなら採用できません。
よくある誤解
極値の値だけを式に代入しない
最大値・最小値は「どので取るか」とセットです。頂点・端点・場合分けの条件を確定させてから等式を作ります。
練習問題
1. の最小値が5。
答えを見る
2. の最大値が7。
答えを見る
3. の最小値が。
答えを見る
4. の最大値が6。
答えを見る
5. 逆問題で最初に確認することは何か。
答えを見る
極値を取る点が頂点か端点か。
6. 軸が定義域内にある下に凸の二次関数の最小値はどこで取るか。
答えを見る
頂点。
7. 場合分けから得た解に最後に必要な確認。
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その場合の条件を満たしているか。
8. の最小値が実数全体で2になり得るか。
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なりません。最小値は常に0。
まとめ
逆算は「極値を取る場所」から戻る
- 平方完成して頂点を明確にする。
- 定義域があれば、頂点か端点かを先に判定する。
- 与えられた最大値・最小値と関数値を等置し、場合の条件で検算する。