第3章 二次関数|第42節
二次不等式の標準問題
基本の二次不等式を組み合わせると、連立・すべての実数で成立・整数解の個数といった典型問題になります。どれもグラフの符号と解集合を丁寧に読むことが中心です。
まず考えてみよう
次の2条件を同時に満たすを求めます。
1つ目は、2つ目はまたは。共通部分を取るとです。
連立二次不等式
それぞれ解いて、最後に共通部分
連立不等式は「両方を満たす」という意味です。各不等式の解を数直線で表し、重なる部分だけを残します。
端点の○●を最後まで保持する
・は端点を含まず、・は含みます。共通部分で端点が残るかを確認します。
すべての実数で成立
グラフ全体が軸の上にある条件
がすべての実数で成り立つ条件を考えます。二次係数は正なので、放物線全体が軸より上にあればよい。
厳密に正なので軸と共有点をもたない条件を使います。
したがって。境界の間で積が負になるので、
平方完成して最小値から考えることもできます。
すべての実数で正となる条件は、最小値が正、つまりです。
整数解
実数の範囲から整数解を選ぶ
なら。この中の整数はです。
最初から整数だけ試さない
まず不等式を実数範囲で正しく解き、その後に整数条件を重ねる方が漏れません。
例題
条件の言葉をグラフ条件へ翻訳する
例題1整数解の個数を求める
因数分解すると、。
実数の解は。
この範囲の整数は。
3個。
例題2すべての実数で正になる条件
がすべての実数で成り立つの条件を求めます。
であり、のとき0になるので、左辺の最小値はです。
よくある誤解
なら接してもよい
がすべての実数で成り立つ場合、軸に接するも含みます。したがって下に凸ならです。
練習問題
1. 連立不等式では最後に何を取るか。
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解集合の共通部分。
2. 。
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3. 前問の整数解。
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4. 下に凸でがすべての実数で成立する判別式条件。
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5. 下に凸でがすべての実数で成立する判別式条件。
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6. はすべての実数で成立するか。
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成立します。
7. の整数解を1つ挙げる。
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例:。
8. すべての実数で正となる条件を下に凸の場合に、負となる条件を上に凸の場合に、それぞれ最大・最小で表せ。
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下に凸では最小値が0より大きいこと。上に凸では最大値が0より小さいこと。
まとめ
標準問題は解集合とグラフ全体を見る
- 連立は各不等式を解いて共通部分を取る。
- すべての実数で成立する条件は、放物線全体が軸のどちら側にあるかを見る。
- 整数条件は実数解を求めた後に重ねる。