数学Iを順次公開中 — 解説+例題・練習問題形式で整備しています。
第1章 数と式

式の見方と整理

項・係数・次数・同類項と、式の整理。

要点例題+練習節末問題
要点
  • 多項式は項の和として見る。
  • 文字と指数が同じ項を同類項という。
  • 同類項は係数だけを足し引きできる。
  • 多項式は降べきの順に整理する。

高校数学では、複雑な式をいきなり計算するより、まず「何項あるか」「同じ種類の項はどれか」を見分ける方が基本事項です。

1. 式を「項」に分ける

たとえば 3x² − 5x + 7 は、加法・減法で区切ると3つの項からできています。

3x²−5x、7
係数3x² の係数は 3、−5x の係数は −5
次数3x² は2次、−5x は1次、7は0次
多項式の次数最も高い次数。ここでは2次
同類項文字の部分が同じ項。たとえば 3x² と −7x² は同類項なので、係数だけを足し引きできます。

2. 同類項をまとめる

具体例

同じ種類の項だけを集めて計算します。

混ぜてはいけない3x² と 2x は同類項ではありません。x² と x は別の種類の項です。

3. 降べきの順に並べる

多項式は、次数の高い項から並べると構造が見やすくなります。これは後の因数分解や二次関数でも役立ちます。

例題・練習

例題で解法を確認し、続く練習問題で同じ型を解く。

例題 1 同類項をまとめる

次の問いに答えよ。

  1. (1)
    3x^2+5x-2x^2-8x+6
  2. (2)
    4a^2b-7ab^2+3a^2b+2ab^2
指針

文字と指数が一致する項だけを集める。次数の違う項はまとめない。

模範解答を見る
(1)
\begin{aligned}3x^2+5x-2x^2-8x+6&=(3x^2-2x^2)+(5x-8x)+6\&=x^2-3x+6\end{aligned}
(2)
\begin{aligned}4a^2b-7ab^2+3a^2b+2ab^2&=(4+3)a^2b+(-7+2)ab^2\&=7a^2b-5ab^2\end{aligned}
練習 1 同類項の整理
  1. (1)
    5x^2-2x+3x^2+7x-4
  2. (2)
    6a^2b-3ab^2-a^2b+8ab^2
解答を確認
(1)
8x^2+5x-4
(2)
5a^2b+5ab^2
例題 2 次数と係数

次の問いに答えよ。

  1. (1)
    5x^3-2x^2+x-7
  2. (2)
    4a^2b^3
指針

一変数多項式では最も大きい指数を見る。単項式では各文字の指数の和が次数。

模範解答を見る
(1)
\text{次数 }3,\quad x^3\text{ の係数 }5
(2)
\text{次数 }2+3=5
練習 2 次数を判断する
  1. (1)
    7x^4-3x^2+1
  2. (2)
    2a^3b^2c
解答を確認
(1)
4
(2)
6

節末問題

例題の型を意識せず、自分で方針を選んで解く。

  1. (1)
    2x^2-7x+5+6x^2+x-3
  2. (2)
    3a^2b-4ab^2+5a^2b-ab^2
  3. (3)
    6x^5-2x+1\text{ の次数を求めよ}
答えを確認
(1)8x^2-6x+2
(2)8a^2b-5ab^2
(3)5
解説を見る
(1)
\begin{aligned}2x^2-7x+5+6x^2+x-3&=(2x^2+6x^2)+(-7x+x)+(5-3)\&=8x^2-6x+2\end{aligned}
(2)
\begin{aligned}3a^2b-4ab^2+5a^2b-ab^2&=(3+5)a^2b+(-4-1)ab^2\&=8a^2b-5ab^2\end{aligned}
(3)
6x^5-2x+1\text{ の最高次数の項は }6x^5\text{。したがって次数は }5.