Σ すたまな
第3章 二次関数|第27節

平方完成

y=x2−6x+5 を、頂点が読み取れる形に変形します。式の値を変えずに平方の形を作るのが平方完成です。

35〜45分 | 平方完成・一般形・分数係数・頂点
平方完成で「xの係数を半分にする」のはなぜでしょうか。
(x+r)2=x2+2rx+r2

展開するとxの係数は 2r です。したがって、もとのxの係数の半分が括弧の中の数になります。

足した分を引いて平方を作る

x2−6x では−6の半分は−3です。(x−3)2 を作るために9を足し、同じ9を引きます。

y=x2−6x+5
=(x2−6x+9)−9+5
=(x−3)2−4

頂点 (3,−4)、軸 x=3

1. x2の係数をそろえる

a≠1ならx2とxの部分からaをくくる。

2. xの係数を半分

括弧の中の数を決める。

3. 補正する

足した平方分を引いて式の値を保つ。

外のaまで含めて補正する

y=2x2+8x−1
y=2(x2+4x)−1
=2{(x+2)2−4}−1
=2(x+2)2−9

頂点 (−2,−9)、軸 x=−2

外の係数に注意

括弧内の「−4」は全体では 2×(−4)=−8 です。外のaを掛け忘れると、定数項と頂点のy座標が変わってしまいます。

半分が分数でも操作は同じ

y=2x2−3x+1
y=2(x2−3x2)+1
=2{(x−34)2−916}+1
=2(x−34)2−18

頂点 (34,−18)、軸 x=34

2をくくると、括弧内のxの係数は−32です。その半分−34を使って平方を作ります。

頂点のx座標は −b(2a)

一般の ax2+bx+c も同じように平方完成できます。

y=a(x+b2a)2+c−b24a

よって軸は x=−b2a です。この形は最大・最小や判別式を考えるときにも使います。

一般式も平方完成から得られる

−b2a は別に導入された規則ではなく、上の平方完成で現れる頂点のx座標です。

平方完成すると頂点と軸が読める

y=x²−6x+5のグラフ平方完成した形y=(x−3)²−4から、頂点3,-4と軸x=3を座標図に示す。 xyO3−4軸 x=3頂点 (3,−4)y=(x−3)²−4
平方完成した形から、頂点 (3,−4) と軸 x=3 をそのまま読み取れます。

係数や符号が変わる場合

例題1y=x2+4x−5

y=(x+2)2−9。

頂点 (−2,−9)

例題2y=−2x2+8x+1

先に −2 をくくります。括弧の中で引く4にも、外の −2 が掛かります。

y=−2(x2−4x)+1
=−2{(x−2)2−4}+1
=−2(x−2)2+8+1
=−2(x−2)2+9

頂点 (2,9)、上に凸。

例題3y=3x2+x−2
y=3(x2+x3)−2
=3{(x+16)2−136}−2
=3(x+16)2−2512

頂点 (−16,−2512)

xの係数を半分にするのは、aをくくった後

2x2−3x の場合

まず2(x2−3x2)とします。平方を作るときに半分にするのは、括弧内の係数−32です。

1. y=x2+6x+2 を平方完成。

答え

y=(x+3)2−7

2. y=x2−8x+1 の頂点。

答え

(4,−15)

3. y=2x2−4x+3 を平方完成。

答え

y=2(x−1)2+1

4. y=−x2−6x−2 の頂点。

答え

考え方:y=−(x2+6x)−2=−(x+3)2+7 と直します。外の負号を補正する数にも掛けます。

(−3,7)

5. y=3x2+12x+5 の軸。

答え

x=−2

6. y=−2x2+4x−1 を頂点形式に。

答え

考え方:−2 をくくると括弧内は x2−2x です。(x−1)2−1 に直し、定数は (−2)×(−1)−1=1 になります。

y=−2(x−1)2+1

7. y=4x2−8x+7 の頂点。

答え

(1,3)

8. x2+10x を平方にするため足す数。

答え

25

9. y=2x2+x を平方完成。

答え

考え方:2をくくると括弧内の一次の係数は 12、その半分は 14 です。平方を作ると増える定数 2×116=18 を引きます。

y=2(x+14)2−18

10. y=−3x2+2x+1 の軸。

答え

x=13

平方完成の要点