Σ すたまな
第3章 二次関数|第30節

二次関数の決定

頂点、軸、x軸との交点など、与えられた条件によって使いやすい式の形が変わります。条件を式に直接反映できる形を選んで係数を決めます。

35〜45分 | 頂点・軸・x軸との交点・3点・式の決定
頂点が (2,−3) で、点 (4,5) を通る放物線があります。この条件から式を求めるには、どの形で置くとよいでしょうか。

頂点が分かっているので、y=a(x−2)2−3 と置けます。決める係数はaだけです。

与えられた情報を、そのまま式に入れられる形を選ぶ

頂点 + 1点頂点と通る点から決定する頂点2,マイナス3を式に入れ、点4,5から係数aを決める。y=a(x−2)²−3(2,−3) 頂点(4,5)軸 x=2xyO頂点形式。未知数は a だけ
2つの零点 + 1点二つの零点と通る点から決定する零点1と3を因数形に入れ、点0,3から係数aを決める。y=a(x−1)(x−3)(0,3)(1,0)(3,0)xyO因数形。未知数は a だけ
3点三つの点から決定する点0,1、1,0、2,3を一般形に代入してa,b,cを決める。y=ax²+bx+c(0,1)(1,0)(2,3)xyO一般形。未知数 a,b,c を3条件で決める
頂点なら頂点形式、零点なら因数形、3点なら一般形を使うと、未知数を最小限にできます。

条件が直接表れる形を使う

頂点 (p,q)
y=a(x−p)2+q
x軸との交点 α,β
y=a(x−α)(x−β)
3点のみ
y=ax2+bx+c
式の選び方
頂点なら頂点形式、x軸との2交点なら因数形、3点だけなら一般形を使います。求めた係数について a≠0 も確認します。

頂点形式を使う

頂点(2,−3)、点(4,5)を通る場合、

y=a(x−2)2−3
5=a(4−2)2−3
8=4a

a=2、したがって y=2(x−2)2−3

軸から頂点のx座標が分かる

軸がx=2で、点(1,5)、(4,14)を通る放物線を求めます。

y=a(x−2)2+q
(1,5)→a+q=5
(4,14)→4a+q=14

2式の差から3a=9なのでa=3、q=2。

y=3(x−2)2+2

軸だけではqは決まらない

軸x=2から分かるのは頂点のx座標です。aとqは、与えられた2点を代入して求めます。

交点が分かるときは因数形

x軸とx=1,3で交わり、点(0,3)を通るとします。

y=a(x−1)(x−3)
3=a(−1)(−3)

a=1、y=(x−1)(x−3)

x=1,3でy=0になることが、因数形にそのまま表れています。

一般形に3点を代入する

点 (0,1),(1,0),(2,3) を通るとします。

x=0→c=1
x=1→a+b+c=0
x=2→4a+2b+c=3

c=1を代入して連立するとa=2,b=−3。

y=2x2−3x+1

条件に応じて形を決める

頂点・軸がある

頂点形式を使う。

x軸との交点がある

因数形を使う。

3点が与えられる

一般形で連立する。

与えられた条件に戻して確かめる

点・頂点・交点を確認する

求めた式に与えられた点を代入し、頂点、軸、x軸との交点が条件と一致するか確認します。a=0なら二次関数にならないので、その点も確認します。

条件別に式を決める

例題1頂点(−1,2)、点(1,−6)

y=a(x+1)2+2。点(1,−6)より−6=4a+2。

a=−2、y=−2(x+1)2+2

例題2軸x=−1、点(0,4),(1,10)

y=a(x+1)2+q。a+q=4、4a+q=10。

a=2,q=2、y=2(x+1)2+2

例題3x軸とx=1,3で交わり、(0,3)を通る

y=(x−1)(x−3)

条件に合わない形を使うと未知数が増える

頂点が分かる場合

頂点(p,q)が与えられていれば、y=a(x−p)2+q と置けます。一般形から始めるより、決める係数が少なくなります。

1. 頂点(1,2)、(3,10)を通る式。

答え

y=2(x−1)2+2

2. 頂点(−2,5)、(0,1)を通る式。

答え

y=−(x+2)2+5

3. x軸とx=−1,4で交わり、(0,4)を通る。

答え

y=−(x+1)(x−4)

4. x軸とx=2,5で交わり、(1,8)を通る。

答え

y=2(x−2)(x−5)

5. (0,2),(1,0),(2,0)を通る式。

答え

y=x2−3x+2

6. (0,1),(1,2),(−1,4)を通る式。

答え

y=2x2−x+1

7. 軸x=2で、(1,3),(2,1)を通る式。

答え

y=2(x−2)2+1

8. 頂点(0,−3)、(2,5)を通る式。

答え

y=2x2−3

9. 軸x=1で、(0,4),(3,10)を通る式。

答え

y=2(x−1)2+2

10. x軸とx=−2,1で交わり、(2,8)を通る式。

答え

y=2(x+2)(x−1)

条件と式の形