第3章 二次関数|第31節
二次方程式と判別式
二次方程式を「解く」だけでなく、解かずに実数解の個数を判定できるのが判別式です。平方根の中身が何を意味するのかまで確認します。
まず考えてみよう
は実数の範囲で解けるでしょうか。実際に解を最後まで計算しなくても判断できます。
二次方程式
まず使える解法を選ぶ
二次方程式を と表します。 は実数で、 とします。
因数分解できる
積を使う
平方の形になる
平方根を使う
一般の場合
解の公式を使う
判別式
平方根の中身だけを見る
解の公式で実数解が存在するかどうかは、平方根 が実数になるかで決まります。
異なる2つの実数解
重解1つ
実数解なし
意味
判別式は「解の個数」を先に教える
では 。
なので実数解なし。
3つの場合
の符号と解の姿
|異なる2実数解。解の公式から 。
|重解 → 2つの解が一致し、軸に接する
|実数解なし は実数にならない → 交点は0
例題
を計算するときはの符号に注意
例題1
。
異なる2つの実数解をもつ。
例題2
。
重解をもち、。
よくある誤解
は「解がない」ではない
同じ解が2回出る
平方根部分が0になるため、で分かれず同じ値になります。これを重解といいます。
練習問題
1. の実数解の個数。
答え
2個()
2. の実数解の個数。
答え
1個の重解()
3. の実数解の個数。
答え
実数解なし()
4. の。
答え
25
5. の解。
答え
(重解)
6. が重解をもつ。
答え
重解をもつ条件は です。 を解きます。
7. が異なる2実数解をもつ条件。
答え
異なる2実数解をもつ条件は です。 を解きます。
8. が実数解をもたない条件。
答え
実数解をもたない条件は です。 を解きます。
この節のまとめ
は解の公式の根号の中身
- 。
- なら異なる2実数解。
- なら重解。
- なら実数解なし。
- が負のときは括弧を付けて2乗します。