Σ すたまな
第3章 二次関数|第31節

二次方程式と判別式

二次方程式を「解く」だけでなく、解かずに実数解の個数を判定できるのが判別式です。平方根の中身が何を意味するのかまで確認します。

30〜40分 | 因数分解・解の公式・判別式
x2−4x+5=0 は実数の範囲で解けるでしょうか。実際に解を最後まで計算しなくても判断できます。

まず使える解法を選ぶ

二次方程式を ax2+bx+c=0 と表します。a,b,c は実数で、a≠0 とします。

因数分解できる

積=0を使う

(x−2)(x−3)=0
平方の形になる

平方根を使う

(x−1)2=4
一般の場合

解の公式を使う

x=−b±b2−4ac2a

平方根の中身だけを見る

D=b2−4ac

解の公式で実数解が存在するかどうかは、平方根 D が実数になるかで決まります。

D>0

異なる2つの実数解

D=0

重解1つ

D<0

実数解なし

判別式は「解の個数」を先に教える

x2−4x+5=0 では a=1,b=−4,c=5。

D=(−4)2−4×1×5=−4

D<0なので実数解なし。

Dの符号と解の姿

D>0|異なる2実数解D > 0yイコールx二乗マイナス4はx軸とマイナス2、2の二点で交わる。y=x²−4 (D=16)x=−2x=2xyOD=4。解の公式から x=±2。
D=0|重解D = 0yイコールxマイナス1の二乗はx軸にxイコール1で接する。y=(x−1)² (D=0)x=1軸 x=1xyOD=0 → 2つの解が一致し、x軸に接する
D<0|実数解なしD < 0yイコールx二乗プラス2はx軸より上にあり共有点をもたない。y=x²+2 (D=−8)最小値 2 > 0x軸との共有点なしxyOD は実数にならない → 交点は0
判別式の符号は、二次方程式の実数解が2個・1個・0個のどれかを表します。

Dを計算するときはbの符号に注意

例題12x2−3x−2=0

D=(−3)2−4×2×(−2)=25>0。

異なる2つの実数解をもつ。

例題2x2+6x+9=0

D=36−36=0。

重解をもち、x=−3。

D=0は「解がない」ではない

同じ解が2回出る

平方根部分が0になるため、±で分かれず同じ値になります。これを重解といいます。

1. x2−5x+6=0 の実数解の個数。

答え

2個(D=1>0)

2. x2−4x+4=0 の実数解の個数。

答え

1個の重解(D=0)

3. x2+2x+5=0 の実数解の個数。

答え

実数解なし(D=−16)

4. 2x2+x−3=0 のD。

答え

25

5. 3x2−6x+3=0 の解。

答え

x=1(重解)

6. x2+4x+k=0 が重解をもつk。

答え

重解をもつ条件は D=0 です。D=16−4k=0 を解きます。

k=4

7. x2−2x+k=0 が異なる2実数解をもつ条件。

答え

異なる2実数解をもつ条件は D>0 です。D=4−4k>0 を解きます。

k<1

8. 2x2+4x+k=0 が実数解をもたない条件。

答え

実数解をもたない条件は D<0 です。D=16−8k<0 を解きます。

k>2

Dは解の公式の根号の中身