絶対値と二次関数
関数値に絶対値を付けると、軸より下にある部分だけが上へ折り返されます。この変形を使うと、絶対値方程式の解の個数をグラフで数えられます。
たとえばでは、元の関数値はですが、絶対値を付けるとになります。正の関数値とは変わりません。
軸より下だけを反転する
まず、が負になる範囲を調べます。
| の範囲 | 絶対値を外した式 |
|---|---|
| または | |
外側の部分はそのまま残し、の部分だけを軸について折り返します。
元の頂点はへ移ります。では関数値がなので、軸との共有点は動きません。関数値がとなるの値を零点といいます。
水平線との共有点を数える
の解は、と水平線の共有点の座標です。したがって、異なる共有点の個数が、そのまま異なる実数解の個数になります。
内側の山の頂点は高さにあります。まず、その高さより低いと、ちょうど同じ高さのを比べましょう。
水平線が軸より下にあると共有点はありません。では零点の2個、では外側の2個だけです。
| の範囲 | 異なる実数解の個数 |
|---|---|
| 0個 | |
| 2個(零点を1回ずつ数える) | |
| 4個 | |
| 3個(中央の点は1個) | |
| 2個 |
のとき、とは同じ式です。は一度ずつ数えます。
式で解く方法とも一致する
なら、はまたはです。ならだけを考えます。
絶対値の中はまたはなので、またはです。
それぞれ、となるので、
異なる解は4個です。の場合のグラフと一致します。
またはより、またはです。
解を並べると、です。
異なる解は3個。
の解はの1個です。図の中央の共有点に対応します。
反転するのは元のグラフで関数値が負の部分だけです。正の部分と軸上の点はそのまま残ります。
1. の零点を求めよ。
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絶対値がになるのは、中の式がのときです。より求まります。
2. 負の関数値に絶対値を付けると?
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符号が反転して正になる。
グラフでは、軸から同じ距離の上側の点へ移します。
3. の解の個数を求めよ。
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4個。
またはより、解はです。
4. の解の個数を求めよ。
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2個。
またはです。後者には実数解がなく、解はだけです。
5. の解の個数を求めよ。
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2個。
より、解はです。同じ式に分かれるので重複して数えません。
6. の解の個数を求めよ。
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3個。
解はです。は1個と数えます。
7. の絶対値の外し方を、とに分けて答えよ。
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なら、または。
なら、2つの式は同じです。
8. グラフで解の個数を数えるとき、何との共有点を見るか。
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水平線との共有点。
各共有点の座標が方程式の解を表します。
軸の下だけを折り返す
- は、負の部分だけを軸について折り返す。
- は、ならまたは。では同じ式になる。
- 解の個数は水平線との共有点の個数。高さの境目では重なった点を1個と数える。