Σ すたまな
第1章 数と式|第2節

多項式の計算

多項式の計算では、括弧を外したあとに同類項をまとめます。減法では符号、乗法では掛け漏れに注意します。

15〜20分 | 加法・減法・乗法

前節では、同じ文字を同じ次数でもつ項を同類項として見分けました。ここでは、括弧を含む式でも同類項を正しくまとめます。

次の減法では、後ろの括弧を外したときにどの符号が変わるでしょうか。
(3x2+2x−1)−(x2−4x+3)
括弧の前の「−」を、後ろの3項すべてに掛けることがポイントです。
1 括弧を外す
前の数を全項に掛ける
→
2 同類項を集める
次数ごとに係数を計算する

同類項をまとめる

多項式どうしの加法は、括弧を外してから同類項をまとめます。

(3x2−2x+5)+(x2+4x−1)=4x2+2x+4

減法では、後ろの括弧全体に −1 を掛けます。

(3x2+2x−1)−(x2−4x+3)
=3x2+2x−1−x2+4x−3=2x2+6x−4
括弧の前が「−」なら、括弧内のすべての項の符号が変わります。

各項に漏れなく掛ける

単項式と多項式の積は、単項式を括弧内の各項に掛けます。

−3x(2x2−x+4)=−6x3+3x2−12x

多項式どうしでも同じです。

(x+2)(x−3)=x2−3x+2x−6
=x2−x−6

A、Bを使った計算

例題A=2x2−x+3、B=x2+4x−2 のとき、2A−Bを求める。
2A−B=(4x2−2x+6)−(x2+4x−2)
=3x2−6x+8

それぞれの式を代入するときに括弧を付けると、符号を処理しやすくなります。

文字を掛けるときは指数法則を使う

単項式どうしの積では、係数と文字を分けて計算します。

(−2x2)(3x3)=−6x5

x2×x3=x5 となるのは、xを合計5個掛けているからです。加法では指数を足しません。

2x2+3x2=5x2
2x2+3x3 はこれ以上まとめられない

括弧が二重になる計算

例題2(3x2−x+1)−3(x2+2x−4) を計算する。
6x2−2x+2−3x2−6x+12
=3x2−8x+14

括弧の前の係数をすべての項に掛けてから、同類項をまとめます。

1. (2x2−3x+1)+(x2+5x−4)

問1の答えを見る

考え方:括弧を外し、2次・1次・定数の項に分けて、それぞれの係数を足します。

3x2+2x−3

2. (4x2+x−2)−(x2−3x+5)

問2の答えを見る

考え方:後ろの括弧の前に「−」があるので、括弧内の3項すべての符号を変えてからまとめます。

3x2+4x−7

3. 2x(3x2−4x+1)

問3の答えを見る

考え方:2xを括弧内の3項すべてに掛けます。文字の積では指数を足します。

6x3−8x2+2x

4. (2x−1)(x+3)

問4の答えを見る

考え方:前の括弧の2項を、後ろの括弧の2項へそれぞれ掛けてから同類項をまとめます。

2x2+5x−3

5. A=x2−2x+1、B=2x2+x−3 のとき A−2B

問5の答えを見る

考え方:AとBを括弧付きで代入し、B全体に−2を掛けてから同類項をまとめます。

−3x2−4x+7

6. (−2x2)(4x3)

問6の答えを見る

考え方:係数は−2×4、文字はx2×x3として別々に計算します。

−8x5

7. 3(2x2+x−1)−2(x2−4x+3)

問7の答えを見る

考え方:最初に3と−2を各括弧の全項へ掛け、そのあとで同類項をまとめます。

4x2+11x−9

  • 加法・減法は括弧を外して同類項をまとめる。
  • 減法では後ろの多項式全体の符号を変える。
  • 乗法は各項に漏れなく掛ける。