第1章 数と式|第2節
多項式の計算
多項式の計算では、括弧を外したあとに同類項をまとめます。減法では符号、乗法では掛け漏れに注意します。
前の節から
前節では、同じ文字を同じ次数でもつ項を同類項として見分けました。ここでは、括弧を含む式でも同類項を正しくまとめます。
まず考えてみよう
次の減法では、後ろの括弧を外したときにどの符号が変わるでしょうか。括弧の前の「」を、後ろの3項すべてに掛けることがポイントです。
1 括弧を外す
前の数を全項に掛ける
前の数を全項に掛ける
→
2 同類項を集める
次数ごとに係数を計算する
次数ごとに係数を計算する
加法と減法
同類項をまとめる
多項式どうしの加法は、括弧を外してから同類項をまとめます。
減法では、後ろの括弧全体に を掛けます。
括弧の前が「」なら、括弧内のすべての項の符号が変わります。
乗法
各項に漏れなく掛ける
単項式と多項式の積は、単項式を括弧内の各項に掛けます。
多項式どうしでも同じです。
例題
、を使った計算
例題、 のとき、を求める。
それぞれの式を代入するときに括弧を付けると、符号を処理しやすくなります。
指数の計算
文字を掛けるときは指数法則を使う
単項式どうしの積では、係数と文字を分けて計算します。
となるのは、を合計5個掛けているからです。加法では指数を足しません。
はこれ以上まとめられない
例題2
括弧が二重になる計算
例題 を計算する。
括弧の前の係数をすべての項に掛けてから、同類項をまとめます。
練習問題
1.
問1の答えを見る
考え方:括弧を外し、2次・1次・定数の項に分けて、それぞれの係数を足します。
2.
問2の答えを見る
考え方:後ろの括弧の前に「」があるので、括弧内の3項すべての符号を変えてからまとめます。
3.
問3の答えを見る
考え方:を括弧内の3項すべてに掛けます。文字の積では指数を足します。
4.
問4の答えを見る
考え方:前の括弧の2項を、後ろの括弧の2項へそれぞれ掛けてから同類項をまとめます。
5. 、 のとき
問5の答えを見る
考え方:とを括弧付きで代入し、全体にを掛けてから同類項をまとめます。
6.
問6の答えを見る
考え方:係数は、文字はとして別々に計算します。
7.
問7の答えを見る
考え方:最初に3とを各括弧の全項へ掛け、そのあとで同類項をまとめます。
まとめ
- 加法・減法は括弧を外して同類項をまとめる。
- 減法では後ろの多項式全体の符号を変える。
- 乗法は各項に漏れなく掛ける。
前後の節