第1章 数と式|第4節
展開の工夫
式が長く見えても、同じまとまりを見つけると計算を短くできます。置き換えや計算順序を使って展開します。
前の節から
展開公式を覚えたあとは、長い式の中から公式を使えるまとまりを見つける段階です。
まず考えてみよう
を、全部ばらばらに掛けずに展開するには、どこを一つのまとまりとして見ればよいでしょうか。
同じ部分を探す
→
とおく
共通する部分を置き換える
同じ式を一つの文字として見る
次の式を考えます。
が両方に現れているので、 と置くと、
最後に を戻して、
組合せを変える
先に計算しやすい二つを掛ける
最初の二つを平方差でまとめると、
四つの項を順番に展開するより短くなります。
例題
二つの二次式に共通する形
例題
を展開する。
と置けば、二つの式は 、 です。
式の並べ方
同じまとまりができるように組む
では、左から順に掛ける必要はありません。
と をそれぞれ計算すると、どちらにも が現れます。どの組を先に作るかで、その後の計算が簡単になることがあります。
展開の順序は自由
積では、交換法則・結合法則を使って計算しやすい順に組み替えられます。三文字の展開
を一つのまとまりと見て と展開すれば導けます。
例題2
三文字を一つのまとまりとして扱う
例題
を展開する。
を と見ると、 です。
練習問題
1.
問1の答えを見る
考え方:を一つの文字とみなし、二つの一次式の積として展開してから元へ戻します。
2.
問2の答えを見る
考え方:最初の二つを平方差でまとめると、もう一度平方差の形になります。
3. を展開する。
問3の答えを見る
考え方:三つの平方と、異なる二項の積を2倍した三項を書きます。
4.
問4の答えを見る
考え方:を一つの文字とみなして展開し、最後にを開きます。
5.
問5の答えを見る
考え方:最初の二つを平方差にし、続いてとを平方差で掛けます。
6.
問6の答えを見る
考え方:積の順序を変え、どちらにもが現れる組を先に作ります。
7.
問7の答えを見る
考え方:を一つの文字とみなし、差の平方の公式を使ってから元へ戻します。
まとめ
- 同じまとまりが繰り返されるときは置き換える。
- 平方差が作れる組を先に計算する。
- 展開する順序によって計算量は変わる。
前後の節