集合とは何か
条件を満たすものをひとまとまりとして扱うとき、その集まりを集合といいます。要素・部分集合・空集合の記号を整理します。
第2章では、条件を満たすものを集合として表し、その関係を使って命題や証明を考えます。
2という要素がに属する
{2}の全要素がに属する
集まりを一つの対象として扱う
「1から10までの偶数全体」を とすると、
と表せます。2,4,6,8,10 を の要素といいます。
:2はの要素である
:3はの要素ではない
列挙する方法と条件で表す方法
|は10以下の正の偶数}
表し方が違っても、含まれる要素が同じなら同じ集合です。
一方の要素がすべて他方に含まれる
、 とすると、の要素はすべてに含まれます。
要素を一つも持たない集合
「1より大きく2より小さい整数全体」のように、条件を満たす要素がない場合があります。この集合を空集合といい、∅ と書きます。空集合はすべての集合の部分集合です。
① :真
② :偽
③ :真
④ :真
要素がすべて一致する
と は、並び順が違っても同じ集合です。
集合では要素の順序を区別せず、同じ要素を重複して書いても一つとして扱います。
かつ なら
の要素がすべてに入り、の要素もすべてに入るなら、両者に含まれる要素は一致します。
要素と部分集合を区別する
の要素は 1、{2}、3 です。したがって は偽、 は真です。
一方、2はの要素ではないので も偽です。
1. のとき は真か。
問1の答えを見る
考え方:集合の要素を一つずつ確認すると、5が含まれています。
真。
2. 、 のとき は真か。
問2の答えを見る
考え方:のすべての要素1と3がに含まれているかを確認します。
真。
3. と は同じ集合か。
問3の答えを見る
考え方:集合では要素の並び順を区別しないため、含まれる要素だけを比べます。
同じ集合。集合では並び順を区別しません。
4. 「を満たす実数全体」を集合で表す。
問4の答えを見る
考え方:実数の平方は0以上なので、を満たす実数は存在しません。
∅
5. の部分集合をすべて挙げる。
問5の答えを見る
考え方:各要素を「入れる・入れない」の二通りで選ぶため、部分集合は個あります。
、 、 、 、 、 、 、
6. 、 のとき は真か。
問6の答えを見る
考え方:二つの集合に含まれる要素を比べると、順序以外はすべて一致しています。
真。含まれる要素がすべて一致する。
7. かつ のとき、との関係を答える。
問7の答えを見る
考え方:相互に部分集合なら、どちらにも同じ要素しか含まれないため等しい集合です。
。
- 集合の一つ一つを要素という。
- 要素には 、部分集合には を使う。
- 要素を持たない集合を空集合 ∅ という。