Σ すたまな
第1章 数と式|第6節

たすき掛け

ax2+bx+c の因数分解では、先頭と定数の因数の組を調べ、中項 bx ができる組を探します。

20〜25分 | 二次式の因数分解

前節では、先頭の係数が1の二次式を因数分解しました。先頭が1でない場合は、両端の因数を組み合わせて中項を作ります。

6x2−x−2 を (ax+b)(cx+d) の形にするとき、どの組合せなら中項が −x になるでしょうか。
たすき掛けの配置と斜めの積上段に3とマイナス2、下段に2と1を置く。左の縦の積は6、右はマイナス2。斜めの積はマイナス4と3で、その和はマイナス1。係数定数斜めの積3−2−42136−2−1縦の積縦の積斜めの積の和
縦の積が先頭の係数と定数項、斜めの積の和が中項の係数になります。

上段から 3x−2、下段から 2x+1 と読みます。斜めに掛けた −4 と 3 の和が −1 なので、中項は −x です。

先頭の積定数の積交差してできる中項
3x×2x=6x21×(−2)=−2−6x+2x=−4x(不一致)
3x×2x(−2)×13x−4x=−x(一致)

6x2−x−2 を因数分解する

6x2 は 3x×2x、−2 は (−2)×1 などに分けられます。

(3x−2)(2x+1)

を展開すると、

6x2+3x−4x−2=6x2−x−2

中項が −x になるので、これが求める因数分解です。

中項の係数を作る

ax2+bx+c=(px+r)(qx+s) とすると、

pq=a,rs=c,ps+qr=b

を満たす p,q,r,s を探します。たすき掛けは、この ps+qr を確認する方法です。

符号から候補を減らせる
定数項 c が負なら、r と s の符号は反対です。中項 b の符号を見て、どちらを正にするかを考えます。
例題16x2+7x+2

6=3×2、2=1×2 として、

(3x+2)(2x+1)

なら中項は 3x+4x=7x。

6x2+7x+2=(3x+2)(2x+1)
例題28x2−2x−3
(4x−3)(2x+1)=8x2+4x−6x−3
=8x2−2x−3

たすき掛けの前にくくる

12x2+10x−2 はすべての項が2の倍数です。

12x2+10x−2=2(6x2+5x−1)

括弧の中をたすき掛けすると、

6x2+5x−1=(6x−1)(x+1)

したがって、

2(6x−1)(x+1)

定数項の符号を見る

ax2+bx+c で c>0 なら、二つの定数項は同符号です。c<0 なら異符号です。

たとえば 6x2−7x−3 では定数項が負なので、括弧の定数項は一方が正、一方が負になります。

6x2−7x−3=(3x+1)(2x−3)

1. 2x2+5x+2

問1の答えを見る

考え方:先頭2x2と定数2の因数を並べ、交差する積の和が5xになる組を選びます。

(2x+1)(x+2)

2. 3x2−7x+2

問2の答えを見る

考え方:定数項が正で中項が負なので、二つの定数をともに負にして組を探します。

(3x−1)(x−2)

3. 6x2+x−2

問3の答えを見る

考え方:定数項が負なので符号は異なります。交差する積の和がxになる並べ方を選びます。

(3x+2)(2x−1)

4. 10x2−7x−6

問4の答えを見る

考え方:先頭10x2と定数−6の因数を試し、交差する積の和が−7xになる組を選びます。

(5x−6)(2x+1)

5. 4x2+12x+5

問5の答えを見る

考え方:定数項が正で中項も正なので、二つの定数を正にして組を探します。

(2x+1)(2x+5)

6. 12x2+10x−2

問6の答えを見る

考え方:まず全項の共通因数2をくくり、残った二次式をたすき掛けします。

2(6x−1)(x+1)

7. 6x2−7x−3

問7の答えを見る

考え方:定数項が負なので符号は異なります。交差する積の和が−7xになる組を選びます。

(3x+1)(2x−3)

  • 先頭係数と定数項の因数の組を考える。
  • 交差してできる和が中項の係数になる組を選ぶ。
  • 最後に展開して確かめると符号ミスを見つけやすい。