第1章 数と式|第6節
たすき掛け
の因数分解では、先頭と定数の因数の組を調べ、中項 ができる組を探します。
前の節から
前節では、先頭の係数が1の二次式を因数分解しました。先頭が1でない場合は、両端の因数を組み合わせて中項を作ります。
まず考えてみよう
を の形にするとき、どの組合せなら中項が になるでしょうか。
上段から 、下段から と読みます。斜めに掛けた と の和が なので、中項は です。
| 先頭の積 | 定数の積 | 交差してできる中項 |
|---|---|---|
| (不一致) | ||
| (一致) |
基本
を因数分解する
は 、 は などに分けられます。
を展開すると、
中項が になるので、これが求める因数分解です。
たすき掛け
中項の係数を作る
とすると、
を満たす を探します。たすき掛けは、この を確認する方法です。
符号から候補を減らせる
定数項 が負なら、 と の符号は反対です。中項 の符号を見て、どちらを正にするかを考えます。例題
例題1
、 として、
なら中項は 。
例題2
共通因数がある場合
たすき掛けの前にくくる
はすべての項が2の倍数です。
括弧の中をたすき掛けすると、
したがって、
候補の絞り方
定数項の符号を見る
で なら、二つの定数項は同符号です。 なら異符号です。
たとえば では定数項が負なので、括弧の定数項は一方が正、一方が負になります。
練習問題
1.
問1の答えを見る
考え方:先頭と定数2の因数を並べ、交差する積の和がになる組を選びます。
2.
問2の答えを見る
考え方:定数項が正で中項が負なので、二つの定数をともに負にして組を探します。
3.
問3の答えを見る
考え方:定数項が負なので符号は異なります。交差する積の和がになる並べ方を選びます。
4.
問4の答えを見る
考え方:先頭と定数の因数を試し、交差する積の和がになる組を選びます。
5.
問5の答えを見る
考え方:定数項が正で中項も正なので、二つの定数を正にして組を探します。
6.
問6の答えを見る
考え方:まず全項の共通因数2をくくり、残った二次式をたすき掛けします。
7.
問7の答えを見る
考え方:定数項が負なので符号は異なります。交差する積の和がになる組を選びます。
まとめ
- 先頭係数と定数項の因数の組を考える。
- 交差してできる和が中項の係数になる組を選ぶ。
- 最後に展開して確かめると符号ミスを見つけやすい。
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