不等式の活用
文章題では、「何を とするか」「条件をどの不等号で表すか」「整数としてどこまで取れるか」の3点を順に確認します。
不等式を解く計算ができたら、文章の条件を不等式へ直し、求めた範囲を現実の条件に合わせて読み取ります。
料金の比較
プランは基本1200円で、1回につき80円。プランは基本2000円で、1回につき50円とします。利用回数を 回とすると、料金は次のように表せます。
| 基本料金 | 1回あたり | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 1200円 | 80円 | ||
| 2000円 | 50円 |
の方が安い条件は、
ですが、利用回数は整数です。
したがって、の方が安くなるのは 27回以上です。
不等式を解いたあと、整数条件を入れる
冊数を 冊とすると、
冊数は0以上の整数なので、最大は 9冊です。
等号を含むかどうかを読む
| 日本語 | 式 | 端点 |
|---|---|---|
| 以上 | 含む | |
| 以下 | 含む | |
| より大きい | 含まない | |
| 未満 | 含まない |
「平均が○以上」をそのまま不等式にする
したがって、4回目は 65点以上必要です。
の整数解が5個
条件を満たす整数がちょうど5個なら、その5個は
です。4は範囲に入り、5は入りません。
に4を入れられるには 。5を入れないためには です。
条件が2つある文章題
個数を とすると、
は整数なので、
の整数です。
式を立て、最後に条件を読み直す
1. 1個180円の商品を、送料500円込みで2500円以下にする。最大何個買えるか。
問1の答えを見る
考え方:購入個数を個として代金と送料の合計を式にし、得た上限以下の最大整数を選びます。
より 。したがって最大11個。
2. 入場料800円、1回150円。総額2000円以下なら最大何回利用できるか。
問2の答えを見る
考え方:利用回数を回として固定料金と利用料金の合計を式にし、最大整数を選びます。
より 。最大8回。
3. を満たす0以上の整数が0,1,2の3個だけである。 の範囲。
問3の答えを見る
考え方:2を含めるには、3を含めないためにはが必要です。
4. 1個250円の商品を10個以上買い、合計4000円以下にする。個数 の範囲。
問4の答えを見る
考え方:10個以上という下限と、合計金額から得る上限を同時に満たす整数を取ります。
の整数。
5. を満たす整数が2,3,4,5の4個だけになる の範囲。
問5の答えを見る
考え方:5を含めるには、6を含めないためにはが必要です。
6. 3回の得点が60点、72点、 点。平均65点以上にするための の範囲。
問6の答えを見る
考え方:3回分の合計を3で割った平均が65以上になる不等式を立てます。
7. を満たす整数が6個のとき、 の範囲。
問7の答えを見る
考え方:5を含めるには、6を含めないためにはが必要です。
整数は0,1,2,3,4,5なので、。
8. 1回目から4回目までの平均を80点以上にしたい。最初の3回が78点、84点、76点のとき、4回目は何点以上必要か。
問8の答えを見る
考え方:4回分の合計を4で割った平均が80以上になる不等式を立てます。
より 。82点以上。
- 求めたい量を文字で置き、文章の条件を不等式にする。
- 「以上・以下」は等号を含み、「より大きい・未満」は等号を含まない。
- 個数・人数・回数では、最後に整数条件を確認する。
- 整数解の個数から文字の範囲を求めるときは、「最後に入る整数」と「最初に入らない整数」を見る。