Σ すたまな
第1章 数と式|第10節

平方根と根号

平方して a になる数が a の平方根です。a の意味と、a2 の扱いを整理します。

15〜20分 | 平方根・根号

前節で見た無理数の代表が、根号を使って表す数です。まず平方根と根号の意味を区別します。

(−3)2 は −3 でしょうか、それとも 3 でしょうか。根号は0以上の値を表すことに注意します。
a の符号a2理由
a≥0aもともと0以上
a<0−a−a が0以上
まとめ|a|常に0以上になる形

平方して a になる数

9の平方根は3と−3です。どちらも2乗すると9になります。

32=9,(−3)2=9

a>0 のとき、aの平方根は a と −a の2つです。9 は 3 を表します。

「9の平方根」と「9」は違う
9の平方根は ±3 ですが、9 は正の方の3です。

平方数を根号の外へ出す

12=4×3=23
72=36×2=62

逆に、正の数 a について 32=18 のように根号の中へ入れることもできます。

答えは |a|

a2=|a|

a2 は a2 の0以上の平方根なので、a が負の場合も答えは正になります。

たとえば a=−3 なら、

a2=9=3=|−3|
a2b=|a|b(b≥0)
例題x<0 のとき 9x2 を簡単にする。
9x2=3|x|

x<0 なので |x|=−x。

9x2=−3x

a,b≥0 のとき ab=ab

2·8=16=4

この性質は根号の簡単化にも使います。

45=9·5=35

a は a≥0 で考える

実数の範囲では、a が定義されるのは a≥0 の場合です。たとえば x−2 が実数になるためには、

x−2≥0⇒x≥2

文字の符号を含む根号

例題a<0 のとき 12a2 を簡単にする。
12a2=23|a|

a<0 なので |a|=−a。

12a2=−2a3

1. 16の平方根を答える。

問1の答えを見る

考え方:平方して16になる数は4と−4の二つです。16そのものは4だけを表します。

±4

2. 48 を簡単にする。

問2の答えを見る

考え方:48=16×3と分け、平方数16を根号の外へ出します。

43

3. 75 を簡単にする。

問3の答えを見る

考え方:75=25×3と分け、平方数25を根号の外へ出します。

53

4. a>0 のとき 16a2

問4の答えを見る

考え方:16a2=4|a|です。a>0なので|a|=aとできます。

4a

5. a<0 のとき 25a2

問5の答えを見る

考え方:25a2=5|a|です。a<0なので|a|=−aとします。

−5a

6. 98 を簡単にする。

問6の答えを見る

考え方:98=49×2と分け、平方数49を根号の外へ出します。

72

7. x−5 が実数になる x の範囲。

問7の答えを見る

考え方:根号の中は0以上でなければならないので、x−5≥0を解きます。

x≥5

  • aの平方根と a は同じ意味ではない。
  • 平方数を根号の外へ出して簡単にする。
  • a2=|a|。