第1章 数と式|第12節
絶対値
は、数直線上で と0の距離を表します。まず具体的な数で距離を見てから、文字を含む絶対値へ広げます。
前の節から
ここまでは数を式として扱ってきました。絶対値では、数を数直線上の位置と距離として見ます。
まず考えてみよう
は、「 と3の距離が2」という意味です。数直線上のどの2点が当てはまるでしょうか。
中心
→
答え
絶対値の意味
は0からの距離
3とは符号が違いますが、どちらも0から3だけ離れています。
この距離を式で表すと、
となります。距離なので、絶対値の値は必ず0以上です。
2点間の距離
数直線上の2点 、 の距離は で表せます。
絶対値を外す
中身が正か負かで式が変わる
を考えます。中身 が0になるのは です。
例題
を場合分けする
例題 1絶対値を外して表す。
中身が0になるのは です。
距離から方程式を読む
これは「 と5の距離が3」という意味です。5から左へ3、右へ3進んだ2点が解になります。
第15節では、この距離の考え方を「等しい」だけでなく「より近い」「より遠い」へ広げます。
基本性質
距離として見ると分かること
と は原点から同じ距離にあり、原点からの距離が0になる点は原点だけだからです。
練習問題
距離と場合分けを使う
1.
問1の答えを見る
考え方:絶対値は0からの距離なので、と0の距離を答えます。
8
2. のとき
問2の答えを見る
考え方:を先に代入すると、中身はになります。その絶対値を取ります。
6
3. 数直線上の2との距離。
問3の答えを見る
考え方:2点間の距離は差の絶対値で表せます。
4. を場合分けして表す。
問4の答えを見る
考え方:中身が0になるを境に、正の場合と負の場合へ分けます。
なら 、 なら 。
5. と の大小関係。
問5の答えを見る
考え方:であり、符号が反対の数の絶対値は等しくなります。
常に等しい。
6.
問6の答えを見る
考え方:5からの距離が3になる点を、5の左右に一つずつ取ります。
7. を場合分けして表す。
問7の答えを見る
考え方:中身が0になるを境に、正の場合と負の場合へ分けます。
なら 、 なら 。
まとめ
- は、数直線上で と0の距離。
- は、2点 、 の距離。
- 絶対値を外すときは、中身が0以上か負かで場合分けする。
- 絶対値方程式は、数直線上の距離として読むことができる。
前後の節