Σ すたまな
第1章 数と式|第14節

連立不等式

2つの不等式をそれぞれ解き、数直線で範囲を重ねます。両方を満たす部分が、連立不等式の解です。

25〜30分 | 共通範囲・端点・解なし・整数解

一つの不等式の解を数直線で表せるようになったら、二つの範囲を重ねて共通部分を求めます。

x>2 と x≤5 を両方満たす範囲はどこでしょうか。
二つの範囲
x>2
x≤5
→
2<x≤5
共通する部分

2つの範囲を重ねる

次の2つの不等式を同時に満たす x の範囲を求めます。

2x−5≤7,3x+1>−5

別々に解くと、

x≤6,x>−2

2つの範囲を同じ数直線の上に高さを変えて表し、重なる範囲を斜線で示します。

二つの条件を同じ数直線で重ねる二つの条件を同じ数直線で重ねる。白丸は端点を含まず、黒丸は含む。斜線は求める範囲を表す。−26x① x ≤ 6② x > −2斜線の共通部分:−2 < x ≤ 6
①と②の高さを変えて同じ数直線に描き、共通部分を斜線で示します。
−2<x≤6

○と●は「その値を含むか」を表す

白丸と黒丸の違い白丸と黒丸の違い。白丸は端点を含まず、黒丸は含む。斜線は求める範囲を表す。x < 4:白丸・斜めに立ち上げる4xx ≤ 4:黒丸・垂直に立ち上げる4x
端点を含まないときは○から斜めに、含むときは●から垂直に立ち上げて範囲を示します。

x>2 と x>5

「大きい」が2つ並ぶとき、数字の大きい方だけを選ぶのではありません。どちらの条件にも入っている部分を取ります。

同じ向きの不等式の共通部分同じ向きの不等式の共通部分。白丸は端点を含まず、黒丸は含む。斜線は求める範囲を表す。25x① x > 2② x > 5斜線の共通部分:x > 5
両方に入るのは x >5。斜線の共通部分を答えとして読みます。

たとえば x=3 は①を満たしますが②を満たしません。x=6 なら①と②の両方を満たします。

2つの範囲が重ならない場合

x≤1 と x>3 を同時に満たす実数はありません。

共通部分がない場合共通部分がない場合。白丸は端点を含まず、黒丸は含む。斜線は求める範囲を表す。13x① x ≤ 1② x > 3共通部分なし(解なし)
二つの範囲が離れているため、解はありません。

計算してから共通部分を取る

例題1−2x<5、3x+4≤13 を同時に満たす範囲を求める。
1−2x<5⇒x>−2
3x+4≤13⇒x≤3

両方を満たす部分を取ると、

−2<x≤3

1<2x+3≤7

これは2つの条件を同時に表しています。3つの部分すべてから3を引き、正の数2で割ります。

1<2x+3≤7
−2<2x≤4
−1<x≤2

範囲を出してから整数だけを拾う

−2<x≤4 を満たす整数は、

−1,0,1,2,3,4

の6個です。端点を含むかどうかで個数が変わるので、○と●を確認します。

共通部分を求める

1. x>1、x≤5

問1の答えを見る

考え方:二つの範囲を数直線上で重ね、1より大きく5以下の共通部分を取ります。

1<x≤5

2. 2x+1≥5、x−3<2

問2の答えを見る

考え方:それぞれを解くとx≥2とx<5になるので、その共通部分を取ります。

2≤x<5

3. −x>2、3x≥0

問3の答えを見る

考え方:一方は−2より左、もう一方は0以上なので、共通部分がありません。

x<−2 と x≥0 は重ならないので、解なし。

4. −1<x≤4 を満たす整数をすべて求める。

問4の答えを見る

考え方:−1より大きく4以下の整数を、左端から順に拾います。

0, 1, 2, 3, 4

5. x>2、x>5

問5の答えを見る

考え方:x>5はx>2に含まれるため、より狭いx>5が共通部分です。

x>5

  • まず、それぞれの不等式を解く。
  • 数直線で範囲を重ね、両方に入る共通部分を取る。
  • <,> は○、≤,≥ は●。
  • 共通部分がなければ解なし。