逆・裏・対偶
命題 から、条件の順序や否定を変えて逆・裏・対偶を作ります。元の命題と常に同値なのは対偶です。
命題と否定を組み合わせると、元の命題から逆・裏・対偶の三つを作れます。
から作る
逆は条件を入れ替え、裏は両方を否定し、対偶は入れ替えて両方を否定します。
「4の倍数なら偶数」
整数について、
4の倍数なら偶数。
偶数なら4の倍数。
4の倍数でないなら偶数でない。
偶数でないなら4の倍数でない。
元の命題と対偶は同値
と
と
したがって、元の命題が真なら対偶も真です。一方、逆は元の命題と同じ真偽になるとは限りません。
:、: とします。
逆:なら
裏:なら
対偶:なら
実数では元の命題は真ですが、逆は が反例なので偽です。
元が真でも逆が真とは限らない
が真であることから は結論できません。逆の真偽は別に調べます。
たとえば「6の倍数なら3の倍数」は真ですが、「3の倍数なら6の倍数」は が反例です。
一方、対偶 は元の命題と同値なので、元の真偽が分かれば対偶の真偽も決まります。
真偽まで判定する
元:真。
逆「3の倍数なら6の倍数」:が反例なので偽。
裏「6の倍数でないなら3の倍数でない」:逆と同値なので偽。
対偶「3の倍数でないなら6の倍数でない」:元と同値なので真。
1. の逆を記号で書く。
問1の答えを見る
考え方:仮定と結論の順序だけを入れ替えます。
2. の裏を記号で書く。
問2の答えを見る
考え方:仮定と結論をどちらも否定し、順序は変えません。
3. の対偶を記号で書く。
問3の答えを見る
考え方:仮定と結論を入れ替えたうえで、どちらも否定します。
4. 「が6の倍数ならは3の倍数」の対偶。
問4の答えを見る
考え方:結論「3の倍数」の否定を仮定に、仮定「6の倍数」の否定を結論に置きます。
が3の倍数でないなら、は6の倍数でない。
5. 元の命題と常に真偽が一致するのは逆・裏・対偶のどれか。
問5の答えを見る
考え方:元の命題と対偶は論理的に同値なので、常に真偽が一致します。
対偶。
6. 元の命題が偽なら、その対偶の真偽はどうなるか。
問6の答えを見る
考え方:元の命題と対偶は同値なので、元が偽なら対偶も偽です。
偽。元と対偶は同値。
7. 逆が真なら裏の真偽はどうなるか。
問7の答えを見る
考え方:逆と裏は互いに対偶の関係にあるため、真偽が一致します。
真。逆と裏は同値。
- 逆:、裏:、対偶:。
- 元の命題と対偶は常に同値。
- 逆と裏も互いに同値。