二次関数とは何か
式だけを見るのではなく、「を決めるとが決まる」という対応から二次関数を捉えます。値表を点に変え、 の放物線までつなげます。
ここまでは、式や条件をどう読み、どう変形し、どう証明するかを学んできました。ここからは、一つの量が変わると、もう一つの量がどう変わるかを式とグラフで見ます。
一辺を2倍にすると面積は2倍ではなく4倍になります。一次関数とは違う増え方です。
を決めると、がただ一つ決まる
の値を一つ決めると、それに対応する の値がただ一つ決まるとき、 は の関数であるといいます。
ならと一つに決まります。
同じに対して、を二つ以上勝手に選べる対応。
「を決めてもが一つに決まらない」なら関数ではありません。
がの二次式で表される関数
数学Iで扱う二次関数は、一般に
の形で表されます。ただし、
です。 が0なら二次の項が消え、二次関数ではなくなるからです。
()
まず を調べる
二次関数のグラフを理解するには、最も基本的な から始めます。いきなり曲線を暗記せず、値表から点を打ちます。
| 0 | 1 | 2 | 3 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9 | 4 | 1 | 0 | 1 | 4 | 9 |
と を入れると同じ値になります。たとえば、
なので、グラフは軸をはさんで左右対称になります。
頂点と軸を押さえる
頂点
放物線とその軸との交点です。グラフの向きが切り替わる中心でもあります。
軸
放物線を左右対称に分ける直線です。
頂点は点 、軸は直線 です。二つを混同しないようにします。
では、符号と大きさを見る
のグラフは、どれも原点を頂点とする放物線です。ただし によって凸の向きと広がり方が変わります。
下に凸です。
例:
上に凸です。
例:
が大きいほど細く、0に近いほど広い放物線になります。
式・値・グラフをつなぐ
次のうち、がの二次関数であるものを選びます。
考え方:の係数が0ではない式かを見ます。
が二次関数です。
負の数を代入するときは括弧を付けます。
とは違う
先に2乗し、その結果にマイナスを付けます。
全体を2乗するのでと同じです。
たとえばなら、
1. は二次関数ですか。
問1の答えを見る
考え方:の係数5は0ではありません。
二次関数です。
2. は二次関数ですか。
問2の答えを見る
考え方:の項がありません。
二次関数ではありません。
3. でのときのを求めます。
問3の答えを見る
考え方:全体を2乗します。
4. でのときのを求めます。
問4の答えを見る
考え方:のあとでマイナスを付けます。
5. の頂点と軸を答えます。
問5の答えを見る
考え方:グラフは原点で最も低くなり、軸について左右対称です。
頂点 、軸
6. のグラフは下に凸・上に凸のどちらですか。
問6の答えを見る
考え方:の係数は負です。
上に凸です。
7. と では、どちらが細い放物線ですか。
問7の答えを見る
考え方:が大きいほど、同じでが大きくなります。
の方が細い。
8. が二次関数であるためにに必要な条件を答えます。
問8の答えを見る
考え方:ではの項が消えます。
式・表・グラフは同じ関数を見ている
- を決めるとがただ一つ決まるとき、はの関数です。
- 二次関数は ()の形で表されます。
- のグラフは、頂点、軸の放物線です。
- ではの符号が凸の向き、が広がり方を決めます。
次は、放物線を左右・上下に動かしたとき、式がどう変わるかを調べます。