Σ すたまな
第3章 二次関数|第25節

二次関数とは何か

式だけを見るのではなく、「xを決めるとyが決まる」という対応から二次関数を捉えます。値表を点に変え、y=x2 の放物線までつなげます。

25〜35分 | 関数・二次関数・放物線・軸・頂点

ここまでは、式や条件をどう読み、どう変形し、どう証明するかを学んできました。ここからは、一つの量が変わると、もう一つの量がどう変わるかを式とグラフで見ます。

正方形の一辺を x cm とします。面積を y cm2 とすると、x が 1, 2, 3 と増えたとき、y はどのように増えるでしょうか。「一定の割合で増える」と言えるでしょうか。
一辺 x1234
面積 y14916

一辺を2倍にすると面積は2倍ではなく4倍になります。一次関数とは違う増え方です。

xを決めると、yがただ一つ決まる

x の値を一つ決めると、それに対応する y の値がただ一つ決まるとき、y は x の関数であるといいます。

関数になる
y=x2

x=2ならy=4と一つに決まります。

関数にならない対応

同じxに対して、yを二つ以上勝手に選べる対応。

「xを決めてもyが一つに決まらない」なら関数ではありません。

yがxの二次式で表される関数

数学Iで扱う二次関数は、一般に

y=ax2+bx+c

の形で表されます。ただし、

a≠0

です。a が0なら二次の項が消え、二次関数ではなくなるからです。

二次関数
y=ax2+bx+c (a≠0)
二次関数

y=2x2−3x+1

二次関数ではない

y=2x+1

まず y=x2 を調べる

二次関数のグラフを理解するには、最も基本的な y=x2 から始めます。いきなり曲線を暗記せず、値表から点を打ちます。

x−3−2−10123
y=x29410149

x と −x を入れると同じ値になります。たとえば、

(−2)2=22=4

なので、グラフはy軸をはさんで左右対称になります。

y=x²の値表とグラフ xがマイナス3から3までの7点を座標に取り、原点を頂点とする放物線を描く。 −3−2−1123 149xy Oy=x²
値表の7点だけでなく、その間や外側にも点があり、グラフは両側へ続きます。それらを滑らかにつないだ曲線が放物線です。頂点は (0,0)、軸は x=0 です。

頂点と軸を押さえる

頂点

放物線とその軸との交点です。グラフの向きが切り替わる中心でもあります。

y=x2では (0,0)

軸

放物線を左右対称に分ける直線です。

y=x2では x=0(y軸)
「軸」は直線です

頂点は点 (0,0)、軸は直線 x=0 です。二つを混同しないようにします。

y=ax2では、符号と大きさを見る

y=ax2 のグラフは、どれも原点を頂点とする放物線です。ただし a によって凸の向きと広がり方が変わります。

a>0

下に凸です。

例:y=x2,y=2x2

a<0

上に凸です。

例:y=−x2,y=−2x2

|a|の大きさ
|a|が大きいほど細く、0に近いほど広い放物線になります。
係数aによる放物線の開き方同じ原点を頂点とするy=2x²、y=x²、y=0.5x²を重ね、係数の絶対値が大きいほど細くなることを示す。 xyOy=0.5x²y=x²y=2x²
同じ座標の目盛りで重ねています。すべて頂点は原点です。|a| が大きいほど放物線は細く、|a| が小さいほど広くなります。

式・値・グラフをつなぐ

例題1二次関数かどうかを判断する

次のうち、yがxの二次関数であるものを選びます。

y=3x2−2
y=3x−2

考え方:x2の係数が0ではない式かを見ます。

y=3x2−2 が二次関数です。

例題2y=−2x2でx=−3のときのy

負の数を代入するときは括弧を付けます。

y=−2(−3)2
=−18

y=−18

−x2と(−x)2は違う

−x2
−x2

先に2乗し、その結果にマイナスを付けます。

(−x)2
(−x)2

−x全体を2乗するのでx2と同じです。

たとえばx=2なら、

−22=−4 (−2)2=4

1. y=5x2+1 は二次関数ですか。

問1の答えを見る

考え方:x2の係数5は0ではありません。

二次関数です。

2. y=−3x+4 は二次関数ですか。

問2の答えを見る

考え方:x2の項がありません。

二次関数ではありません。

3. y=x2 でx=−4のときのyを求めます。

問3の答えを見る

考え方:(−4)全体を2乗します。

y=16

4. y=−x2 でx=3のときのyを求めます。

問4の答えを見る

考え方:32=9のあとでマイナスを付けます。

y=−9

5. y=x2 の頂点と軸を答えます。

問5の答えを見る

考え方:グラフは原点で最も低くなり、y軸について左右対称です。

頂点 (0,0)、軸 x=0

6. y=−2x2 のグラフは下に凸・上に凸のどちらですか。

問6の答えを見る

考え方:x2の係数a=−2は負です。

上に凸です。

7. y=12x2 と y=3x2 では、どちらが細い放物線ですか。

問7の答えを見る

考え方:|a|が大きいほど、同じxで|y|が大きくなります。

y=3x2の方が細い。

8. y=ax2 が二次関数であるためにaに必要な条件を答えます。

問8の答えを見る

考え方:a=0ではx2の項が消えます。

a≠0

式・表・グラフは同じ関数を見ている

次は、放物線を左右・上下に動かしたとき、式がどう変わるかを調べます。